2017年9月30日土曜日

選手権予選ラウンド代表決定戦

9/23(土)@赤穂高校

赤穂 1-3 明石城西
得点:清水


この夏3度目の対戦となった明石城西戦。

70回生5人チャレンジは志半ばで終わってしまいました。

一番の心残りはこの大会に参加できなかった3年生がいたこと。

勝っても負けても、試合に出場できてもできなくても、それすら叶わず、最後の試合に立ち会えず引退してしまったこと。

やりきれず終わってしまったこと。

そんな経験を味あわせてしまったことが心苦しい限りです。



緊張からか、アップの雰囲気、質が上がらず硬さが目立つ。
そのいつもとの違いを察してチームを鼓舞する声が出始めるも、なかなか改善されず。選手権大会独特の難しさを感じる。

試合はお互いにロングボールを多く使う展開。押し込まれるも、ある程度想定していた展開だったため、シュートまでは行かせず、まずまずの立ち上がり。

ただ、負けたくないということでMFのラインが少し下がってしまい、攻撃に転じた時のサポート、2ndボールに対してのプレッシャーが行けず、押し込まれている展開を好転できない。

そんな中、ゴール正面で直接フリーキックを与えてしまい、1stシュートをきっちり決められる。

失点後もこう着した展開。相手のサイドからの攻撃に対してしっかり対応しながら、こちらもボールの失い方に注意し、反撃する。ある程度時間が経ち、外を使いながら中という展開に持っていきたいものの、なかなか中央でボールを持たせてもらえない。

しかし、前半終了間際、ビッグチャンスが訪れる。決定的なヘディングシュートを放つもDFの伸ばした足に当たりコースが変わって、ゴールポストに阻まれる。前半を1点ビハインドで折り返す。

リスクを負ってでも点を取りにいかないといけない後半。立ち上がり、相手の隙を突き、左サイドをうまく突破しクロス。中央を抜け出し、GKと1vs1。が、GKの素晴らしい飛び出した、シュートストップによって、得点できず。

ビックチャンスを2本ものにできないチームは、サイドでテクニックを発揮してくる相手に押し込まれるもゴール前はやらさずに堪え、中央でシュートは打たせない。が、体力的にも厳しくなってきたところで完全に崩され失点。

状況が苦しくなった中、攻めるしかない展開。中央(V、CB)が固く、サイドを起点に攻撃する。FWのポストプレーから右サイドを抜け出し、クロス。うまく合わせられなかったものの折り返しのクロスを後半から投入した3年生がきっちり合わせて1点を返す。

さあここからというときに試合にアクシデント。
流れを切られる。

勢いに乗って攻めたいところだが、相手もサイドを使い、うまく時間と場所をコントロールする展開になる。追いつきたい気持ちが、焦りを生み、不用意なファールからセットプレー。そのプレーを簡単に合わされあっさり失点。万事休す。

そのまま時間が流れていき、見せ場を作れず試合終了。
泣き崩れる3年生。応援にかけつけてくれた保護者、関係者の落胆の表情。言葉と表情の無い選手たち。
対照的に歓喜に沸く相手チーム。
天国と地獄。
この感情。引退のかかった気持ちの入った勝負の世界。
この経験をどこかではするはずが、何度味わってもやるせない。


3年生は引退となりました。
保護者の皆様、つたない運営でご心配、ご迷惑をたくさんおかけしました。遠征費用の工面やユニフォーム代など、ご理解ご協力ありがとうございました。最後の選手権大会も予選ラウンド突破すらさせてあげられませんでした。

サッカーの結果としてはなかなか思うようにはいかなかったですが、チームがまとまらなかった経験やみんなで壁に立ち向かっていったことによって、人としての成長は3年間で大きかったと思います。次のステップに少しでも励みにしてもらえたら幸いです。
2年半お世話になりました。








対戦をしていただいた明石城西高校のみなさん、審判をしてくださった先生方、たくさんの応援に駆け付けてくださった保護者、学校関係者、OBのみなさん、どうもありがとうございました。

71、72回生の戦いはこれから始まります。これからもどうぞ赤穂高校サッカー部をよろしくお願い致します。




キャプテン 田口
ボトムアップがうまくいかず分裂していくチームの中心にいて一番苦労した。苦労した分成長したし、そんな中でも田口のことをいつも思って、助けてくれた仲間がいたことを大切にしてほしい。

副キャプテン 山形
自分の立場を理解してできることを精一杯やれた。精神的に支える場面も多く、3年間で本当に成長した。その努力と取り組みが受験の成功を勝ち取ったに違いない。自信持ってこれからもっともっと頑張れ。

池渕
1年生からずっとレギュラーだったのに半年以上の怪我に泣かされる。自分の代になってほとんど活躍できず、苦しい時間を過ごしたと思う。前に出ることは少ないが、仲間想いの言動がチームを助けた。ケガをする前のどんなに活躍した試合よりも最後のこの試合が今までで一番輝いていた。

寺内
緩急のあるドリブルを武器にボールを前に運ぶことのできる選手。ポジション、駆け引き、ちゃんとボールが扱えるプレーヤー。持ち前の明るさ、素直に挨拶するところ、是非後輩に見習ってほしい。

清水
フィジカルを活かしたプレー。圧倒的なスピード。夏もやれていたら…
北須磨戦のラストプレーを払拭する選手権での得点。復帰して良かったな。まだまだ自分に甘い部分も多い。もっと強く、強く。力は計り知れない。自分次第。


総体やリーグ戦で引退した選手も多数いた中、最後までよく頑張った。次のステージでこの3年間で得たものを発揮してほしい。また、引退しても卒業しても後輩から慕われるカッコイイ先輩であってほしい。後輩を見守ってやってくれ。