兵庫県高等学校サッカー選手権大会1回戦
赤穂 0 - 1 北摂三田
「負けたら引退」の独特の緊張感が漂う中、硬さが目立つ立ち上がりとなった。
球際を一歩も引かない相手に対してなかなかボールを収めることができない。
お互いに決定機を作れずに前半を終える。
後半に入り少しずつ展開が早くなり、スペースが生まれ始める。
中盤で前を向けるシーンが少しずつ生まれ、サイドからの展開からチャンスを作るもゴールを奪えない。
相手を押し込んでも奪われてからの攻守の切り替えが悪く、簡単にクリアーされFWに長いボールを収められカウンターを仕掛けられる。
何度かピンチを作られるもGKを中心に粘り強い守備から最後の部分はやられない。
井上のゴールライン上でのクリアーなど本当に諦めない戦い。
運動量が落ち、バランスが崩れていた部分を選手交代によって改善を図る。
左サイドにボールが収まるシーンが増え、決定的なチャンスを作る。
大西がGKをかわしてシュートを放つも、まさかの枠をとらえられずゴールが奪えない。
その後も一進一退の攻防が続く。
時間も80分を過ぎ、延長も考え始めた直後、一瞬のすきを突かれ、右サイドを破られ失点。
まさか。まさか。。。
残り時間、精一杯ゴールを目指すも力尽きた。
自分たちの良さが出せずに終わってしまった。
相手の方が球際、空中戦にファイトしていた。
チャレンジャーになり切れなかった自分たちにスキがあり、得点を決められず、失点を防げなかった。
対戦していただいた北摂三田高校のみなさん、審判をして下さった先生方、ありがとうございました。
また、姫路まで応援に来て下さった保護者や学校関係者、OBのみなさん、たくさんのご声援、ありがとうございました。
69回生サッカー部の戦いは終わってしまいましたが、後輩たちが新たな歴史を刻んでいってくれると思います。
保護者の方々には練習試合でもたくさんの声援を送っていただきました。
その期待に十分に応えられなかったことに悔いが残りますが、下を向いてる余裕もなくまた新たな戦いが始まりす。
赤穂高校サッカー部に関わってくださる方々に勇気を与えられるような戦いができるように日々努力していきたいと思います。
今大会で引退になった3年生へ。
溝田
キャプテンになってから1年。半分以上を怪我で過ごしたが、本当に良く頑張った。口下手で前に出るタイプじゃなかったが、一生懸命に頑張る背中に何度も勇気をもらった。誰もが認める努力家。ちゃんと引退できて良かった。
井上
チームの雰囲気を高める、なくてはならない存在。ユニークな人柄、前向きな声、みんなに慕われていた。ゴールライン上でのクリアーに3年間の成長を見た。最後の最後まで厳しい声掛けをしたけど3年間良く頑張った。
大西
1年生の時から試合に出ていながら上級生になってもなかなかレギュラーにはなれなかった3年間。総体で引退しようと決めていた楓太が、その後のリーグ戦や試合で何度チームを助けたことか。最後のシュートを決められるように成長させてやれなかった監督としての責任を感じている。
下賀
チームで一目置かれる存在。勝負に対する戦う姿勢は群を抜いていた。総体直前の大怪我から復帰しても本来のパフォーマンスが発揮できず悔しい思いをした。勝負を通して人としても成長した3年間だった。良い男になった。
今後とも赤穂高校サッカー部をよろしくお願いいたします。
赤穂高校サッカー部 監督 田中 邦衛
義士魂~やればできる我に力あり~